愛、燦々

ぽっさん/アイドルがすきだよ

人生初歌舞伎で大好きな人の生き様を見た話

 

先日、Snow Man宮舘涼太さんが二役を務めた

初春歌舞伎公演市川團十郎襲名記念プログラムSANEMORI

を観劇してきました。1月25日の夜公演です。まとまりが全くない感想文だけど、自分のためにも書いて置いておきます。

 

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初春歌舞伎公演|新橋演舞場|歌舞伎美人

 

 

観劇前

なんか、最強寒波が来てた。え?
幸い私の住む地では雪に悩まされることはなく、夜公演なので交通機関の遅延の影響もあまり受けず、予定より少し遅く到着した程度で済んだ。結構ひやひやした。

東銀座に降りたらすぐ歌舞伎一色で驚いて、歌舞伎座の記念撮影して、お昼ごはんを食べて、昼公演の上演中に演舞場前で写真を撮った。アクスタと生写真はもちろん、自分のやつも。

楽しそうな写真はウケるから現場の度に撮ってる。いいね!

 

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公演初日にInstagramにアップされたストーリーの宮舘さんと同じポーズで撮るぞ!と意気込んだものの、後に確認したら逆の拳だったことが判明。ワロタ!


それから向かいのカフェドクリエで筋書きを読んだりメンバーのブログを読んだりしていたら15時に。開場1時間前くらいから入場列が形成されると聞いていたのですぐに並んだ、演舞場アクスタとか諸々が欲しかったからさ……

 

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無事色々買えたよ。巾着もかわいい〜 愛用します

 

 

プロローグ

幕が開いて、まず舞台の真ん中に堂々と立つ宮舘さんを見て、本当に心が震えて、なんか泣いたし、白塗り姿が本当にかっこよくて、もうこの時点で観れてよかった〜と思った。

続く大立廻り、血気盛んな若い義仲の芝居はインタビューでよく出てきた「熱い部分は自分と似ている」の言葉を思い出しながら観ていたし、かなり腑に落ちたな〜

家来の四人衆とのやりとりも軽妙で、ここまで物語の中で積み重ねてきた絆と、現実の稽古や舞台で作り上げてきた信頼関係が感じられたし、特に太郎がさ!?最後まで観たからこそ今思うとこの場面の太郎のせりふが染み渡るよ……

 

 

序幕第一場

時間軸が変わって(ここのタイムワープの演出も面白かった!話を分かりやすいように構成してくれていてありがたい)義仲の父親、義賢を演じる場面では、ついさっきまで朗々と声を響かせていたのに一転して病を抱えて苦しげで、でも誇り高さと貫禄が感じられて、え〜……うま!って素人の感想出た。

お芝居、ましてや歌舞伎を観る経験なんてほぼないから詳しいことは分からないけど、声が何よりも大事と言われる世界で、本当に声の芝居が……最高で!!ウワー!!ゾクゾクしたね!!義賢の第一声!!最高の気分になってた。

序幕はどの場面も心に残ってるな〜〜 葵御前との別れの時、じっと見つめあって触れずとも身重の体を撫でるのがすごく好きだったな〜……

一度も振り返らずに立ち去る義賢と、何度も後ろ髪を引かれて押し問答をする葵御前(花道でのあの動きも伝統的な型なのかな?気になる)との対比も苦しくてよかった。

でも子供の名前の話とかさ、ちゃんと言える時に言った方が良いんじゃない!?とは思った。何様?

 

その後の平家が攻め込んできての大立回り、戸板倒しと梯子の場面は本当に震えたよ!!誇らしい気持ちでいっぱいになった。

まず戸板倒し、映像では見たことはあったけど、実際に一階席から見ると結構な高さで立ち上がるから迫力が凄かったし、会場全体に緊張感が走る中で危なげなくやり切る宮舘さんが美しくて泣いた、また泣いてる。

梯子も軽々と登り切って、そして兵士役全員と息を合わせての見得、もちろん戸板倒しもだけど、支える演者全員との連携が取れてることが絶対条件だから、積み重ねた稽古の跡が見て取れるのがぐっときた。

とにかくさ〜痛々しくて見てるこっちが苦しくなるくらいだったけど、どれだけの思いと命を賭けているのかも知ってるからさ、心の底から応援してたし、もう最後の方のさ!水を飲もうとするところを狙われて震える身体で跳ね除けて、ぜえぜえ息を切らして最後の力を振り絞って、押さえつけてくる敵も油断を突いて刺して……ってずっと壮絶な戦いで手に汗握ったよ( ; ; )

あの息遣いはピンマイク付いてるのも関係してるんだろうけど、あんまりに苦しげでつらかったな〜……

息絶える場面、彼の無念と、それでも役目を果たした清々しさみたいなものも伝わってくる最期だった。

 

 

序幕第二場、第三場、二幕目

序幕の第二場〜二幕目には宮舘さんの演じる役の出番はなく、口調もすべて古語でセオリーも分からないのでイヤホンガイドを聞きながらの観劇だったんだけど、思ってたよりも身振り手振りやせりふの中の単語単語で言っていることがわかるもんなんだ〜と歌舞伎へのとっつきにくさがかなり減った。もしかしたら伝統通りの演目とは少し違った演じ方や演出をしてたりするのかな。わからん。

ガイドではシチュエーションの詳しい説明や、歌舞伎における記号とその意味(顔を赤く塗っている=敵役、みたいな)を補強してくれて、そういうところを知るのも面白かった。よく宮舘さんが着物の色にも意味があって表すものがあって、そういう奥深さにも惹かれて、とお話ししてて、あーそういうのって面白いよね!くらいのテンションだったんだけど、実際観てみたら俄然共感できた。やっぱりストーリーとリンクするのが面白いんだろうなー

乗馬する場面とか(馬、めっちゃ本物の動きしててすごかった)歌舞伎的ユーモアなシーンも楽しかったし、幼少期の太郎吉が母親に生き還ってほしいと呼びかけるところは普通に泣いた、悲しくて……

 

 

大詰 第一場、第二場

大詰では平家との戦いから始まって、まず巴御前が突然出てきて、突然めちゃくちゃかっこよくて美しくて……何!?

本当に突然「私も戦います!」って薙刀を持った女性が現れて、「小さき頃共に野山を駆け回ったではありませんか」って……え!?そんな大事なことどうして教えてくれなかったの!?もっとバックボーンや幼少期エピ知りたい😭て思ってたら詳しい友人に教えてもらえてかなり最高の気持ちです。ありがとうございます……

先述のやりとりから幼い頃から共に過ごしてきた故の絶対的な信頼関係や愛情が見て取れたし、最後の最後、巴御前が捌ける前に10秒以上じっと見つめあって微笑んで頷いて、というシーンがあるんだけど、そこからこの二人って幼馴染というだけではないな……と察せられて、最後の最後に超上がった。もっと巴御前と義仲のこと、勉強するね。

客席に降りての大立廻りではちょうど私の席のすぐ斜め後ろあたりが巴御前と義仲が見得を切る場所で、ちょうど宮舘さんのお顔が見える位置だったから、キャーの代わりに大拍手だよ。

 

そして首確認の場面!義仲、太郎と実盛との戦いって二幕のフリがあるからかなり重大なものなんだけど、決定的なシーンは演じずにその前後だけで、というか斬られた首がそれを表しているのが面白いな〜と思った。侘び寂び的な。知らんけど。

首確認の儀式では目線までその型に従っているのが分かって、その細やかさにも最高の気持ちになった。そしてその首が実盛だと分かった時の太郎の狼狽え方を見るのも結構苦しかったな……

もちろん義仲もなんだけど、やっぱり太郎と実盛って親の仇でありながら恩人でもある複雑な関係で、太郎吉にとってはまず母を殺した男だったけれど成長した太郎にはまた違う見え方になっていただろうし。

それでもその後、魂の姿で現れ出でた実盛とのやりとりに全てがあったな。あの実盛だってただの想像で、見たいものを見ているに過ぎないって捉え方をしたらそれまでなんだけど、義仲の生い立ちや実盛の源氏への思い、太郎との過去を見てきたからこそ、あれは実盛そのものの魂だと感じることができたんだろうな〜

褒美として与えられた打掛は平家に使える身として、黒く染めた髪と髭は源氏もとい太郎や義仲、葵と義賢を支えた者として、実盛が通した義理のすべてを纏った姿だったのも印象的だった。たぶんあの出立ちにも色々意味があるはず、知識不足で察せられない🥲

 

そしてその後の見せ場である大きな白旗を振るところ。超〜かっこよかったよ〜〜かっこいい〜〜うわ〜〜ジャニーズの人だ〜〜 全くぶれない身体で力強く旗を振る姿があまりにかっこよくてさ〜最高〜〜 空気が震えてたよ〜……

実盛と義仲が最後に見つめ合って、時を越えて思いが引き継がれていくさまも希望と覚悟に溢れていて大好き。
歌舞伎ではカーテンコールって基本無いらしいんだけど、新作歌舞伎とか外部の方がいる舞台ではやるんだって、今回も割れんばかりの拍手でまた幕が開いてさ、スタオベもして……わたしスタオベしたのはじめてかも!幸せすぎ。

 

 

いろいろ

あのね、ゲネプロでの取材で、生き様を見せられたらって宮舘さんが話していたのが観ている間もずっと心にあった。
私は宮舘さんの、物事に真剣に向き合ってひたむきに取り組む心が好きだし、成し遂げるためにどこまでも自分に厳しく努力できるところが好きだし、誠実に実直に、リスペクトの心を持って何事にも挑めるところが好きだし…… 宮舘さんの生き様が好きだってずっと思ってきたから、その言葉が出てきてちょっとびっくりした、勝手に。

重い衣装を着て歌舞伎の型を意識して、その上で考えて身体を動かして表現すること、その域にたどり着くのは一朝一夕でできることでもなくて。そもそも幼少期から稽古を積んでいるわけでもなく、ひとりのアイドルとしてメインの役柄を2つも務めることにもかなりのプレッシャーがあっただろうし。ここまでたくさんの稽古を重ねたのが一公演の中だけでも見て取れた。

例えば私が知る中では滝沢歌舞伎ザムと2022が宮舘さんの歌舞伎の記憶なんだけど、あの時は宮舘さんが歌舞伎をやっている、みたいな感じがして。でもSANEMORIでは歌舞伎の中に宮舘さんがいるように思えた。筋書きの対談で團十郎さんに「3年前はじめてお稽古を見た時には硬さを感じた」と、宮舘さん自身も「失礼のないようにと硬さがあり、不安や焦りで心身ともに張り詰めていた」とお話ししていたように、きっと今とは違ったんだろうし。いつものパフォーマンスのような手先のしなやかさと芯のブレなさが存分に活かされている中で、歌舞伎としての型から逸脱することなく、でも宮舘さんらしい表現も見える、という成長を遂げていたと思う。細かいことは分かりませんが、五右衛門ZEROで観たものとは全く違った。変化を生み出せるくらいの努力を重ねたのが分かったんだよ。残りの公演がたった5つという後半に観れたのも大きいかも。

義仲と義賢だけじゃなくて、宮舘さん自身の生き様も滲み出ていたと思う、努力の跡とその成果が見えたな、たくさん。


あと、初日からツイッターでパブサしてどんなもんかしら🎶って色々見てたんだけど、歌舞伎をお好きな方からの評判が正直……良過ぎて……信じきれなくて……(そんなことある?)

かなりわくわくした気持ちはあったけど!でもほらなんか結局自担フィルターみたいなのってやっぱりあるし、SNS見てても盲目過ぎるのってなんか……いやかもって思ってて……お花畑じゃなかった時なんてないのに。

実際観て、ああも褒められるのも、さもありなんじゃない!?て思った。すごかった、シンプルに。

時代劇や歌舞伎の世界は宮舘さんが好きで追い求めている場所だし、これが次に繋がったらいいなとは漠然と思ってたけど、観劇して、次あるなと思えた。必ず実を成すと確信したので、次の話をしちゃうと何回か観たいかも、二回くらい。あんまり多くてもね、やっぱり色んな人に観てもらいたいから。


そして今回はじめて歌舞伎を観たわけだけど、めちゃくちゃ面白かったし、他にも色々観てみたいと思った!友達に歌舞伎好きな人がいるのもかなりラッキーだし(実際この観劇に向けて色々お話を聞いてめちゃくちゃ助かりました。ありがとうございます)こんなまたとないチャンスをものにできて嬉しいからさ、私もこれを次に繋げたいです。巴御前のことがほんとに気になるから色々勉強する!てか鎌倉殿に出てたらしいですね、タイミング!友達と宮舘さんの好きな世界についに触れられてかなり嬉しい。

お話もね、現在の世相と重ね合わせて考えるようなところも多くて、戦いって言葉がそう遠くない状況になってしまったからこそ響く場面もたくさんあった。平和が良いよ、本当に。

 


あ〜〜なんか発表があった日からずっと幸せで、宮舘さんが好きなことややりたいこと、夢のひとつをお仕事としてやれるのがほんとに嬉しくて。簡単にできることじゃないからこそ、決して腐らずにこつこつ努力を重ねるひたむきさが形となってありありと見えた。お人柄やこれからに向けてのポテンシャルももちろん。そういう宮舘さんの素敵なところがいっぱい伝わったであろうお稽古と公演期間だったな〜

終わってからもめちゃくちゃ幸せ!

 

もっとたくさんの、色んな人に宮舘さんの魅力が伝わるといいな。宮舘さんの生きる第一歩目に立ち会えて嬉しい。また会いに行きますからね……LOVE!

以上!

Snow Man on Instagram: "⁡ 沢山の愛に支えられて 無事にSANEMORIの幕が閉じました。 応援いただきありがとうございます。 ⁡ #SANEMORI ⁡ #宮舘涼太 #RyotaMiyadate ⁡ #すのぐらむ"

 

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